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オフィスの配線整理のコツは?火災を予防するための方法を解説

2024年01月15日コラム

オフィス内の配線がごちゃごちゃしていると見た目がよくないだけでなく、ケーブルが折れ曲がったところが断線し、発火する危険性もあります。
火災といった重大な問題の発生にもつながりかねません。

この記事では、オフィスの配線整理のコツについて解説します。ぜひご参考にしてください。

オフィスの配線整理のコツは?火災を予防するための方法を解説

ケーブルからの漏電に注意

ケーブルには、電気ケーブル、電話ケーブル、LANケーブル、USBケーブルがありますが、いずれも電気が流れています。

そのため、漏電などにより火災に発展するおそれがあります。
火災が起こると、会社の情報資産がすべて失われたり、社員に危険が及んだりする可能性があります。

火災を予防するには

では、どうしたらオフィスの配線が原因の火災を防げるのでしょうか。
オフィスの配線による火災の予防策をご説明します。

1.絡んでいるケーブルをほどく

ケーブルの外側は厚い皮膜で包まれ、内側は、薄い皮膜が銅線を包んでいます。
これらの皮膜はもともと柔らかいのですが、経年劣化で硬くなってしまうことがあります。

これらのケーブルが絡むと、円を描くような形状になり、円の外側の皮膜が強く引っ張られ、薄く延びて破れやすくなってしまいます。

こういった状態を放置すると危険ですので、早急にほどきましょう。
あるいは、新しいケーブルに交換してしまうことをおすすめします。

2.たこ足配線を減らす

よくない配線形状の代名詞として「たこ足配線」という言葉があります。
「たこ足配線」とは、OAタップなどを利用し1つのコンセントから複数のケーブルが伸びている状態のことです。

口数の多いOAタップを購入し、コンセントに余りがある状態で使用することは1つの対策方法です。
最近では安全性を重視したOAタップも増えていますが、用途や電圧を確認し、適切に選びましょう。

3.配線カバーでおおう

配線が床に転がっている場合、足を引っかけたり、踏んでしまったりすることがあります。
その時に傷んだケーブルが、漏電の原因になることがあります。

そういった場合は、配線カバー(ケーブルカバー、ワイヤープロテクター)でおおってみましょう。
いろんな形の配線カバーがありますが、人がよく通る場所には、かまぼこ型のものが、部屋の隅には四角型のものがおすすめです。

大きさもさまざまですが、ケーブルが増えてしまった場合でも収容できるように、ある程度大きめの物を用意しておくとよいでしょう。

4.古いケーブルは買い替える

ケーブルの被膜は、使用しやすいように柔らかくなっていますが、その分耐久性がありません。

経年劣化により、漏電や火災につながる危険性があります。
破れていたり、硬くなったり、変形したり、黒ずんでしまったりした古いケーブルは買い替えた方が安心です。

ケーブルは他の電子機器と比べて安価なので、容易に交換できます。
以前使っていたケーブルと同じ種類のものを購入し、差し替えるだけでOKです。

5.OAフロアの床下に配線を収容する

今のオフィスが「OAフロア」なら床下に配線を収納するようにしましょう。
「OAフロア」とは階下への振動防止やケーブルを収容するスペースとして活用できる底上げ床のことです。

OAフロアは、100㎡あたり30万円~70万円ほどの費用がかかります。
しかし、使ってみると大変便利なので、導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。

6.タイルカーペット下に配線しない

オフィスの床に貼るタイル型のカーペットのことをタイルカーペットといいます。
大きさは50cm×50cmで、床側の面がくっつくようになっており、貼ったりはがしたりできます。

タイルカーペットの下には「フラットケーブル」を引きます。
タイルカーペットをはがすだけで、簡単に配線ができるのが特徴です。

フラットケーブルは一時的な利用としては問題ないのですが、タイルカーペットの粘着力が下がるため長期的な利用には向きません。

長期的な利用の場合は、ケーブルカバーを使用して壁の隅をはわせるか、OAフロアの下にはわすようにしましょう。

7.コンセントの根元のホコリを取る

コンセントと電源プラグの隙間にホコリがたまると、空気中の湿気が作用し発火する「トラッキング現象」が生じます。
配線整理を行う際にコンセントから電源プラグを抜き、ホコリを取り除くようにしましょう。

8.事前に注意喚起をしてから配線整理を行う

オフィスの配線整理は、電源プラグをコンセントから抜いたり、LANケーブルをパソコンから抜いたり、電話線を電話機から抜いたりという作業を行います。
そのため、営業時間帯に行うと、業務に支障をきたしてしまいまうでしょう。

配線整理を行う際は、全体の業務時間外に行うか、あらかじめ注意喚起してから行いましょう。

9.配線整理後は動作確認をする

配線整理が終わったら、電話・LANなどが問題なく使えるかを確認しましょう。
配線整理が終わってから通信機器が使えないとなると、仕事に大きな支障をきたしてしまいます。

多分大丈夫だろうという思い込みをしないで、1台1台しっかり最後まで確認しておくようにしましょう。

まとめ

オフィスの火災予防、見た目がきれいですっきりした職場にするためにも、オフィスの配線整理は大変重要です。

この記事で説明しましたいくつかの方法を、オフィス配線整理の際の参考にしていただければと思います。

どうしても社員では対応が難しい場合は、多少費用がかかりますが、プロの配線整理専門業者に依頼するのも1つの方法です。

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